世界で170万件を超えるビジネスのサポートを行っているshopify(ショッピファイ)。日本でも多くの企業がshopifyで自社のショップをオープンしています。
しかし、shopifyに限らず、オンラインショップを運営しているとしばしば聞かれるのが、「売れない」「売り方のコツが分からない」という声。確かに、顧客の顔が見えないオンラインショップ運営では難しさを感じる人も多いかもしれませんね。
今回は、オンラインショップの運営を軌道に乗せるためにチェックしておきたいポイントをご紹介します。これからオンラインショップの開業を考えている方も、開業したものの手詰まり感を感じている方も、是非参考にしてみてください!
なぜ売れないのか?のチェックリスト
shopifyに限らず、売れないオンラインショップにはいくつかの共通点があります。
ここでは、売れないオンラインショップにありがちな項目をチェックリスト形式で見ていきます。「なかな商品が売れない」「もっと売れてもいいはず…」と思う方は、しっかりチェックしてみてくださいね。
購入層のターゲットリサーチはした?
あなたのショップは、オープン前に購入層のターゲットリサーチをしましたか?もしくは、どんな客層がお店の商品を購入しているか、把握しているでしょうか。もしかすると、商品が売れない理由は、売れる層(ターゲット)を把握せずに商品を展開しているせいかもしれません。
shopifyなどでオンラインショップを開くとき、「誰にでも売れるよう、万人受けするショップにしよう!」と考える人は少なくありません。それは、多くの人に受けるショップは、一見すれば売り上げも多くなりそうだからです。しかし、万人受けするようなショップを目指すことは、実は売れないショップにありがちな失敗事例だと言われています。
オンラインショップの運営では、広く誰にでも分かりやすいサイトを作るよりも、購入層のターゲットを設定し、照準を絞ったサイト作りが有効なんです!
例えば、ターゲットを20代女性にするときと、40代女性にするときでは、サイトでアピールすべきポイントが異なります。20代女性向けにサイトを作るのならば、安さが売りのポップなデザインが受け入れられやすいかもしれません。しかし、40代女性向けにサイトを作るのならば、少々値段は高くても良質な商品があることをアピールする方が効果的でしょう。ターゲットを絞ると、サイトのトップで表示すべき商品は何か、デザインはどんなテイストにするべきかなど、たくさんのヒントが得られるのです。
このように、より具体的にターゲットを設定していくことを、「ペルソナの設定」と呼びます。ペルソナとは、ターゲットの年齢や職業、趣味、読んでいる雑誌や年収といった、詳細なプロフィールを突き詰めて決めたもののこと。ビジネスで成功している企業や売れているオンラインショップには、必ずペルソナが設定されていると言われるほど、重要な設定です。
このペルソナが、どんな目線で商品を探し、何に惹かれるかを想定して、サイトを構築していきましょう。「そんな設定したことなかった…!」という人も大丈夫。今からでもいいので、商品に合ったペルソナを設定してみてください。もし、shopifyショップのオーナーで設定方法がわからない方は、弊社までご相談ください。ショップに合ったペルソナを提案するので、一緒に考えていきましょう。
ペルソナ像が完成したら、サイトではペルソナが憧れるワンランク上の演出をするのもポイントです。ビジュアルイメージでは、商品を購入しようとしている人の「一歩先」を行く、洗練された素敵な人を起用してみましょう。大手アパレルメーカーが、俳優や女優を起用するのもこの手法の一例。「この商品を購入すると、自分もこんなに素敵になれる!」と、顧客に思ってもらえるようなビジュアルイメージを取り入れてみましょう。
ペルソナが惹かれるような写真はサイトに欠かせませんが、新たに写真を撮影するには時間もコストもかかりますよね。shopifyでは、ショップに掲載するためのストック写真が無料で利用できる「Burst(バースト)」があるので、こちらを利用しましょう。幅広いジャンルの写真が用意されていて、ロイヤリティフリーの写真も含まれています。これならコストも時間もかけずに、サイトのビジュアルイメージを一新できますね。
Burstの写真は、ショップだけでなく、各種SNSでの投稿などにも使えます。後ほど詳しくご紹介するSNSの運用にも、是非活用してみてください。
SEO対策はできているか?
あなたのショップはSEO対策をとっていますか?とっていない、そもそもSEOって何?という場合は、顧客を得るチャンスを逃しているかもしれません。
SEOとは、Search Engine Optimization:検索エンジン最適化の略。検索エンジンでキーワードを検索したときに、なるべく上位に自分のショップが表示されるように工夫することを意味します。
競合ショップが多く、自分のショップが認知されていないという課題を抱えるショップは多いもの。何もしなくても多くの人が訪れる大手のモール型ECでは成功していたのに、オリジナルブランドとしてshopifyに出店したら売れなくなった、という声も聞かれます。オンラインショップや自社サイトで思うように売れない場合、SEO対策を見直してみましょう。
SEOという言葉を初めて聞いた人にとっては、その重要性がイマイチ分かりにくいかもしれませんね。アメリカのOptify社による調査では、Googleの検索エンジンで1番上に表示されたサイトのクリック率は36.4%だったのに対し、11番目(2ページ目の1番上)に表示されたサイトのクリック率は2.6%だったことが分かっています。こうして数値にしてみると、検索エンジンで上位に表示されることがいかに重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。
SEOの重要性を理解したところで、次にどのように対策をとるかをご紹介します。
SEO対策では、先ほど紹介したペルソナとする人が、検索エンジンで検索するであろうキーワードをサイト内に散りばめることが重要です。例えば、30代女性をターゲットにした少しフォーマルなアパレルショップであれば、「オフィスカジュアル オンラインショップ」「30代 フォーマル 通販」のようなキーワードをサイト内に散りばめます。
SEOキーワードを散りばめる先となるのが、検索結果として表示されるページの「タイトル」や、検索結果の紹介文として表示される「メタディスクリプション」です。shopifyでは、タイトルやメタディスクリプション、ページのURLを編集可能。ショップ内で表示される画像の代替テキストやファイル名も編集できるので、SEO対策のキーワードをより散りばめやすくなっていますよ。
SEO対策は自社のショップをより多くの人に認知してもらうために不可欠ですが、結果が出るまでに時間がかかることもあります。SEO対策で困ったことがあるときは、shopifyのサポート制度を使ってみるのもおすすめです。
shopifyのアプリストアでは、SEO対策に使えるアプリも紹介されています。無料で使えるものもあるので、チェックしてみてくださいね。
shopify公認のEC制作会社である「shopify Experts(エキスパート)」は、ショップ運営の手助けをしてくれる存在です。プロの助言を参考にしながら、ショップのSEO対策を進めてみてくださいね。
SNSを活用しているか?
ショップ運営の一環としてSNSを活用していますか?していないなら、もったいない!SNSは、自社ショップの情報を発信・拡散できる便利なツールとして、今や多くの企業が運用しています。SNSを使えば、投稿からの集客や、投稿の返信、DMなどのやりとりからリサーチが行えるなど、メリットがたくさんなのです。
例えば、ブログや商品ページへのリンクをSNSに投稿すれば、ショップをより多くの人に認知してもらえるでしょう。shopifyでは、FacebookやInstagramに商品の情報を同期することが可能。shopifyのページから一括管理できるので、簡単にSNSでの集客ができるようになりますよ。
また、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSではフォロワーと双方向のコミュニケーションがとれるため、ショップと顧客の接点として重要な場所となります。コメント欄やDMで届く顧客の声を反映させた商品を作ったり、サービスを改善したりして、フォロワーの声に応えてみましょう。タイムセールや新商品のお知らせなど、タイムリーな告知が可能なSNSでは、リアルタイムなプロモーションも可能です。ショップから遠のいているリピーターにも、SNSの投稿で購買を促進できるでしょう。
その他に、shopify 独自のSNS活用もおすすめです。
ネットショップは直接顧客と会えないからこそ、レスポンスの速さはお店の評価を大きく左右します。顧客からの問い合わせにも、SNSを駆使して迅速に対応してみましょう。shopifyが提供している無料メッセージアプリ「shopify Ping」は、特に新型コロナウィルスの流行後に多くのショップで使われています。
shopifyの調査では、顧客からの問い合わせチャットに5分以内に対応したショップは、しなかったショップに比べて69%以上の確率で売り上げを確保。チャットで問い合わせた顧客は、しなかった顧客に比べて70%以上の確率で商品を購入しているんだそう。アプリも活用しながら、顧客満足度と売り上げを同時に上げていきましょう!
また、オンラインショップで顧客が購買に至らない原因の1つである「カート落ち」をご存知でしょうか。カート落ちは、顧客がオンラインショップの商品をカートに入れたまま購入しない状態。買う気はあるのに後回しになったり、購入するのを忘れたりしているという状態を指します。こういうときにチャットサポートがあれば、買い物中の顧客と会話できるので、カート落ちのようなうっかりミスも防ぐことができるでしょう。
チャットで会話することで、商品を買おうかどうか迷っている顧客の購買意欲を駆り立てることが可能です。直接的に商品の質に関することでなくても、「この服、うちの子に似合うかな?」など、ちょっとした会話を持つだけで、ショップと顧客の関係を強化でき、購買を促進できます。これまで逃していたチャンスを、SNSで是非掴んでみてくださいね。
見やすく買いやすいサイトになっているか?
あなたのショップのサイトは、顧客にとって見やすく買いやすくなっているでしょうか? オンラインショップで売れない要因の1つは、サイトが見にくく、購入までの操作が分かりにくかったりすることにもあるようです。
サイトの主役となる商品は、分かりやすい画像と説明文が付けられていますか?商品の現物を確認できないオンラインショップでは、商品画像で素材や細かいディティールまでしっかり伝わるものが望ましいでしょう。商品画像の背景は、白を使うのもポイント。商品が見えやすく、余計な情報を取り除いて純粋に商品の良さを訴えることができます。
サイトを構築するときは、サイト全体の色調と商品画像のバランスも重要。shopifyのテーマストアでは、いろんなテイストのサイトデザインが提案されているので、ショップや商品の雰囲気に合ったものを選んでみてください。
商品の説明文では、単純に商品のスペックを解説するのではなく、顧客に呼びかけるような文章を意識します。ストーリー性のある文章で顧客の商品の魅力を訴求してみましょう。読んで退屈しないよう、時には大げさな表現とそれを裏付ける根拠を述べてみるのも効果的です。
詳細な説明文は魅力的な一方で、アパレルブランドなど一部の業種ではあえて説明文を付けず、商品画像のみで魅力をアピールする手法も取られています。ペルソナに合わせて、説明文や商品画像を決めると上手くいきそうですね。
せっかくショップを訪れてもらっても、目当ての商品がどこにあるのかが分からないと顧客は離脱してしまいます。オンラインショップでは、カテゴリー別に商品を分け、顧客がすぐに目的の商品にたどりつけるよう検索性を上げておきましょう。商品を閲覧する途中も「カートに入れる」ボタンが常に表示されていれば、購入の手続きも簡単。顧客が買い物中にストレスを感じない、スムーズな流れをサイト内で構築してみましょう。
他にも、顧客が疑問に思うであろうことはあらかじめ想定してFAQにまとめたり、電話番号やメールアドレスなど、問い合わせ先も記載されていると安心感を持ってもらえます。実際にショップで購入したことのある人の口コミやレビューは、多くの顧客が参考にしているもの。ネガティブなレビューを恐れず、是非顧客がコメントできるスペースを作ってみてください。
自分のショップのサイトが見やすいかどうかは、客観的に見てみないとなかなか判断できません。どう改善すればいいかわからないという場合は、ぜひ弊社に相談してみてくださいね。
shopifyでショップ運営を軌道に乗せよう!
チェックリストの結果はどうでしたか?当てはまる人は、今回ご紹介したポイントを押さえて、ショップの運営を見直してみてくださいね。
冒頭でも紹介しましたが、売れないオンラインショップには共通点があります。オンラインでショップを開くためのプラットフォームは多数ありますが、ショップオープン後も手厚いサポートを受けられるのはshopifyならでは。私たち公式パートナーも、それぞれのショップが抱える悩みを解決できるよう全力でサポートしています。開業のハードルをグンと下げてくれるshopifyで、ビジネスを軌道に乗せてみましょう。