最近は、さまざまなサービスでサブスクリプションが用いられていますよね。音楽やスマホのアプリなど、すでに毎月定額のサービスを利用しているという人も多いのではないでしょうか。
そんなサブスクを、shopify(ショッピファイ)でも展開できるのをご存知ですか?
ショッピングの領域では、定期購入などといった形で展開可能で、お客様の利便性アップとお店側の安定収入が叶う、メリットたくさんのシステムなんです。
shopifyでもこれができるというなら、利用しない手はありませんよね。
shopifyでサブスクを始めるには、サブスクリプションAPIとアプリによる方法の2つがあります。今回は、それぞれの概要とその設定方法についてわかりやすく解説。また、その他ショップの売り上げを上げるためのおすすめアプリも併せて紹介します。
shopifyサブスクリプションAPIとは?
先ほど、shopifyでサブスクを始めるには、shopifyサブスクリプションAPIを利用する方法と、サブスク対応のアプリを使う方法があるとお伝えしましたが、「そもそもAPIって何?」という人もいるかもしれないので、まずはそこから理解を深めていきましょう!
APIとは、「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェース)」の略です。利用者がアプリの開発を一からしなくても良いように、サービス提供者がオープンにしているソフトウェア資源のことをいいます。shopifyでは、shopifyサブスクリプションAPIのことです。
これを使えば、別のアプリやプログラムと連携させることが可能に。またサブスク販売はもちろん、さまざまな方法で商品やサービスを販売できるようになります。
shopifyサブスクリプションAPIの設定方法は?
shopifyサブスクリプションAPIには、shopifyを改変せずに使えるというメリットがありますが、開発やカスタマイズには、プログラミングの知識などが必要になります。
また、shopifyサブスクリプションAPIを利用するには、shopifyが定める販売資格要件をクリアしなければなりません。その後に、セットアップ手順を参考に手続きを進めていきます。
shopifyサブスクリプションAPIには、「Selling Plan API」、「Subscription Contract API」、「Customer Payment Method API」の3つがあります。
「Selling Plan API」はさまざまな販売方法をサポートし、「Subscription Contract API」は定期購入の契約や管理を。「Customer Payment Method API」は、自動で定期購入を決済する機能があります。
これらをダウンロードすれば、短時間でサブスクリプションを導入できるでしょう。もう少しアプリの内容を調整したいと思えば、カスタマイズすることも可能です。
しかし、説明ページは英語がほとんどで、設定には専門的な知識が必要になります。今回紹介した方法で設定を進めたい場合は、shopifyの公式パートナーなど、専門知識を持っている制作会社に依頼をするのがおすすめです。
サブスク設定おすすめのアプリは?
ECサイト運営初心者で、「専門的な知識はないけどサブスク販売もやってみたい!」という人は、APIより簡単に設定できるshopifyのサブスク設定アプリを活用しましょう。
shopifyアプリを使えば、shopifyの基本機能に様々な後付け機能を追加することができるのですが、その中にサブスク設定専用のアプリがあるのです。おすすめをいくつか紹介します。
定期購買
日本製のサブスクアプリです。利用者からの評判も良く、アプリ説明も日本語なので、初心者でもわかりやすいでしょう。有料プランでは30日ごとに49ドルかかりますが、無料プランもあります。
機能には、LINE連携機能や会員ランク機能、初回割引、スキップ機能などがあり、導入店が使いやすいだけでなく、お客様にとっても便利な機能が搭載されています。
PayWhirl Subscription Payments
Shopifyで、すでに1万社以上の企業が活用しているサブスク導入アプリ。さまざまな機能を搭載していますが、主なものは、お客様への自動請求、お客様の支払い方法を保存、定期支払いの自動処理、自動督促と支払い管理などです。
無料プランがあり、すべての機能を備えたプランが良いと思った利用者には、14日間の無料トライアルができるようになっています。
PayWhirlとshopifyを組み合わせると、サブスクに必要な機能を一元管理できるようになるため、効率アップにつながるでしょう。また、多言語およびさまざまな通貨で利用できます。万一、セットアップに困った際はサポートもしてもらえるため安心です。
PayWhirl Subscription Payments
その他、おすすめのカスタマイズアプリは?
ここからは、数多くあるshopifyアプリの中でも、特に入れておきたいおすすめのアプリを紹介します。お客様満足度アップやお客様の離脱を防止するためのものなどがあり、どれも見逃せません!「スムーズなショップ運営にはどの機能が必要かな?」と考えながらチェックしてみてくださいね。
Shogun Landing Page Builder
Shogunを使えば、ホームページや製品ページ、プロモーションページ、ブログなどさまざまなWEBページを簡単に作成可能です。プログラミングに必要なコードなどの知識が不要で、直感的な操作でWEBページ制作が行えます。
つまり、WEB制作初心者には分かりやすく、上級者には作業がはかどる使いやすいアプリといえるでしょう。月額39ドルから利用でき、10日間の無料体験が可能なため、興味のある方は試してみると良いですよ。
MagicPass Wholesale
サイト全体にパスワードをかけて保護するのではなく、好きなページにパスワードをつけて、会員向け非公開画面を簡単に作ることができるアプリです。お客様の利用状況によってランクを分けて、その特定のお客様に向けた販売をすることもできます。
その他にも、ログイン時に割引コードを適用したり、メンバー限定のコンテンツを公開したりすることも可能。月額5ドルから利用でき、30日間の無料トライアルもあります。
RYVIU
商品のレビューが投稿できるようになるアプリです。公開形式で質問のやり取りをサイト内に掲載することも可能です。お客様は、商品を購入する前に、実際に利用している人のレビューを参考にして購入するかどうか決めます。
このアプリを導入すると、お客様が不安なことを払拭できるため、売上アップが期待でき、検索結果で上位に上がってくることもあるでしょう。また、商品レビューを掲載することでお店の透明性が上がり、信頼できるお店だと判断してくれる人もいるはずです。月額4.99ドルから利用でき、無料プランもあります。
In Cart Upsell & Cross Sell
お客様が商品をカートに入れたときに、「これもいかが?」という感じで別の商品をおすすめしてくれるアプリ。ポップアップ形式で表示されるため、買い物中のお客様の購入フローを中断させずに、自然に提案してくれます。
高度なターゲティング機能を備えているため、完全にターゲットを絞って提案することが可能です。たとえば、メール購読者の購入なのかそれともリピーター客なのか、カートの内容や注文金額などさまざまな項目に基づいてターゲットを絞っています。
shopifyとの連携もスムーズで、割引コードシステムと組み合わせれば、アップセルのために提案した商品をお客様がカートに入れたときに、自動で割引を適用することも可能。こういった嬉しい機能によって、客単価アップも期待できるでしょう。月額19.99ドルから利用でき、無料プランもあります。
Keep Cart
お客様がカートに入れた内容を記憶させておくことができるアプリです。お客様の半数が、いろいろなデバイスを切り替えながら買い物をしているといわれています。たとえば、タブレットでチェックしていたものの、用事ができてそのままにしてしまい、ちょっと時間ができたことで、次はスマホでチェックしていく…というような事例です。
その場合、タブレットでカートに入れていたものが、スマホでも表示されればお客様はとても便利ですよね。そうすると、一から探さなくて良いため、自然と売上アップにもつながるでしょう。しかもこのアプリは、インストールするだけであとは自動で機能してくれるという優れもの!また無料で利用できるのも嬉しいポイントです。入れておいて損はないアプリといえるでしょう。
のしオプション
日本では欠かせないのしの設定ができる無料アプリです。日本ではお中元やお歳暮、出産祝い、御礼などさまざまなシーンで贈り物を送り、特別な贈り物にはのしを巻きます。ただ、のしといっても使う文言は多種多様で、それを一から設定するとなると大変です。
のしオプションをインストールすれば、豊富なのしの種類から選択ができます。設定も簡単で、インストール後商品管理タブやのし設定タブに表示設定を変更すればOK。
のしを分かりやすく利用できるメリットは、お店側だけではありません。お客様にとっても、とても便利だと感じてもらえるでしょう。便利なサイトと判断してもらえれば、お客様数の増加や売上アップも期待できるはずです。設定も簡単で、インストールするだけでのしがいるかどうか選択できるようになります。
Quick Order Printer
領収書や請求書、納品書を作成するアプリです。日本語対応できるように、言語選択が可能になっています。注文データから自動で作成するため、わずらわしい作業がほとんどないでしょう。
領収書では、詳細情報ありかなしかを選択することも可能。各種テンプレートが用意されているため、必要なテンプレートを使えば、あっという間に作成できるでしょう。その他には、伝票発行者と転送先の登録ができたり、会社印などを画像で登録したりすることもできます。
また、一括印刷はもちろん、減税のサポートなどお店のニーズに合わせた機能も追加可能。すべてのデータはshopifyのサーバーに記録されており、外部サーバーにデータが保存されることはありません。セキュリティ上も、安全なアプリといえるでしょう。
Quick Order Printerは、インストールすればすぐに印刷できるようになるため、セットアップは不要です。月額9ドルですが、7日間の無料トライアルが可能なので、興味のある人は一度利用してみてください。
Fortescue Pre‑Order Sales
先行予約販売向けのアプリです。先に販売する商品を登録する際、在庫切れと表示するだけでは売上の損失を招いてしまいますよね。でも、このアプリを使えば、あらかじめお客様のニーズを把握することはもちろん、売り切れになっている商品の購入予約を受け付けることも可能に。予約注文の場合は、いつ出荷される予定なのかをお客様に知らせることができるため、お客様もスケジュールを把握でき便利でしょう。
サイトのテーマに合わせてボタンをカスタマイズできるように、メッセージやフォント、色などを変更できるようになっています。無料プランもありますが、まずは7日間の無料トライアルを利用してみると良いでしょう。その他のプランでは、月額11.99ドルから利用可能です。
サブスク導入とアプリ活用でECサイト利用客を増やそう!
サブスクの導入によって、お客様は毎回購入手続きをする手間が省け、お店側は中長期的な売り上げを確保できるようになるでしょう。つまり、サブスクの導入は、お客様にとってもお店側にとっても嬉しい仕組みといえるのです。
ただそういったときに、利用しづらいサイトだとせっかくのお客様も離脱してしまいます。お客様とお店側の利便性アップに向けて、今回紹介したshopifyおすすめのアプリやサブスクを活用して、より良いサイトにバージョンアップしてください。