shopify とはどんなサービス?いまさら聞けない基本情報を紹介!

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日本でも評判を集め、利用者が増加中のECプラットフォーム「shopify(ショッピファイ)」。でも、中には「shopify とはそもそも、どんなサービスなの?」「なぜ今、shopifyが注目されているの?」「shopifyを使うとどんなこができるの?」など、さまざまな疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、shopifyの概要やメリット・デメリット、プランについてご紹介します。shopifyの基本知識をしっかり身につけたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

「shopify」とは?

shopifyとは、ひとことでいうと、誰でも簡単に本格的なネットショップストアを開設することができるEC構築プラットフォームです。shopifyを運営しているshopify社は、2004年にカナダにて創業、ニューヨーク証券取引所に上場している会社です。

shopifyは、カスタマイズ性・デザイン性が高いことから人気となり、実に世界175か国170万店以上ものネットショップがshopifyで運営。2020年には、グローバルの流通総額が20億円を超えるという、まさに世界ナンバーワンのシェアを誇るECサービスです。

2017年、shopifyは日本法人を設立。カントリーマネージャーのMark Wang氏のもとで、日本向けにローカライズ。日本を代表するファッションブランド「TOGA(トーガ)」やチーズケーキ専門店「Mr.CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)」、テレビ衣装にも多数提供される国産シューズブランド「Sellenatela(セレナテラ)」といった有名ショップがshopifyを導入しています。

2020年1月には日経新聞にも取り上げられたことから、ますます注目を集め、国内でのコミュニティも徐々に増加。今やshopifyでのECサイト構築は、トレンドとなりつつある、といっても過言ではないかもしれません。

そんなshopifyは、Amazonや楽天市場など他のサービスと違い、サブスクリプション型のサービスモデルです。ベーシックプランなら、低コストで月額29ドル(日本円で約3,200 円)という価格で、海外にも対応可能なECサイトを作成することができます。

アカウントを作成し、管理画面を設定すればECサイトが簡単にできるため、面倒なネットワークやサーバーの管理は必要ありません。デザインの変更も簡単で、わざわざデザイナーやエンジニアなどに外注しなくても、100種類以上あるテンプレートから、お店のイメージに合ったデザインを選択することができます。

さらに、多言語・他通貨にも対応、世界三大配送会社「UPS」「DHL」「FedEx」とも提携しているため、越境EC向きのサービスである、とも言えるでしょう。

また、shopifyは標準装備されている分析機能が多い、という特徴もあります。例えば、財務レポート機能が搭載されているため、商品の売上や支払い方法などの情報が非常に見やすくなっています。その他にも、ダッシュボード機能を利用して、販売合計、オンラインストアにおけるセッション数なども表示可能です。

現在、Shopifyでは、拡張機能となる「shopify App(ショッピファイアプリ)」を、次々と開発中。その数は、なんと6,000種類以上に及び、さらに今後もどんどんと増加することが予想されています。翻訳機能やサブスク機能など、基本機能には付いていない機能も、アプリを導入することで追加することが可能です。

shopifyがここまで急激に成長した要因は、EC業者が大型ショッピングモール運用に疲れてしまったことにある、とも言われています。つまり、手軽に自社ECサイトを構築できるshopifyのシステムが、自社運営サイトの重要性を再認識したEC事業者のニーズにぴったりマッチした、というわけです。

「shopify」のメリット

「shopify」は世界ナンバーワンを誇るEC構築プラットフォームというだけあって、大小さまざまなメリットがあります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

ブランドイメージが作りやすい

前述した通り、shopifyはシステム開発の知識がない人でも、簡単にECサイトを構築・デザインできます。また、他のプラットフォームに比べてもデザイン性が高く、シンプルなものからポップなもの、ラグジュアリーなものまで、幅広いテンプレートが揃っているのが特徴です。商品やコンセプトにそったデザインが選択できるので、初心者でも容易にブランドイメージを作り上げることができるでしょう。

顧客管理が簡単にできる

shopifyのアプリをダウンロードすることで、お客様の管理がスムーズに行えます。お客様アカウントの作成や、購入履歴に基づいたお客様リストのグループ分けなども可能です。

また、支払い確定・配送状況などのステータス設定を行うこともできます。さらに、「インフルエンサー」「VIP」など、お客様にタグをつけて、特別に管理することも可能です。

他にも、shopifyの前に運営していたECサイトや、実店舗の顧客情報をshopifyの顧客管理システムへと引き継ぐことができるのも、shopifyのメリットと言えるでしょう。

InstagramなどのSNSと連携することができる

shopifyは、Instagram、FacebookといったSNSと連携することができるため、集客に強い、というメリットがあります。InstagramやFacebookと連携すれば、SNSからの集客も可能になるため、ユーザーは、SNS上からも商品を気軽に買えるようになるでしょう。

また、はじめにSNSとの連携を行い、フォロワーを増やしておけば、広告費をかけなくても、集客と販売が可能になり、コスト削減に繋がります。

shopify以外のECサービスでは、SNSと連携できない、連携するには別途料金がかかる、というところも多いため、無料で簡単にSNSと連携でき、販売チャンネルを複数展開できるというのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

SEO対策機能が強力

shopifyには、SEO対策機能が標準で装備されているため、SEO対策に強いというメリットもあります。SEO対策とは、キーワードで検索をかけたときに、自分たちのサイトを上位に表示させるための対策のことです。

shopifyは、他のプラットフォームにはついていない、詳細なSEO設定を行うことができます。標準装備で、ストア全体のタイトルや説明、商品のタイトル、説明、URLなどのSEO設定が可能。また、ストアだけでなく、各商品やコレクション、ブログ記事でのSEO設定も行えます。そのため、各商品ページなども検索されやすくなっています。

「shopify」のデメリット

Shopifyには、利用する際に知っておきたい注意点もいくつかあります。中でも、特に気を付けたいポイントをいくつかご紹介しましょう。

英語の知識が必要な場合がある

最初にお話しした通り、shopifyはカナダ発のECプラットフォームです。そのため、日本語対応されていると言っても、ときに英語の知識が必要とされる場合があります。

例えば、追加でアプリやテンプレートをインストールする際に、英語でしか対応できない…というケースも、ままあります。基本機能を使いこなすうえでは問題ありませんが、トラブルが起きたときや、カスタマイズしたいときに困ってしまうことがあるかもしれません。また、電話やチャットの問い合わせも英語対応のみのため、トラブルが起きた際、解決に手間取ることがあるかもしれません。

とはいえ、パソコンに備わっている翻訳機能や翻訳サイトを利用すれば、解決できることも多いため、さほど心配することはなさそうです。

配送日時指定ができない

shopifyには、配送日時指定ができないというデメリットもあります。そのため、買い物をしたお客様は購入した商品を受け取る時間が指定できないため、再配送の手間がかかってしまうことが考えられます。

ただし、これはコード編集や配達日時指定アプリを導入することで、解決できる問題です。ちなみに、アプリを導入するには、別途月額9.8ドルかかることを覚えておいてくださいね。配達日時指定の項目を追加したい、と思っている方は、忘れずに対策をとっておきましょう。

「shopify」での決済方法は?(payments)

shopifyでは、使用できる決済方法が幅広いのも特徴です。

具体的には

  • shopify payments
  • Apple Pay
  • Google Pay
  • Amazon Pay
  • 携帯キャリア決済
  • 銀行振込決済
  • コンビニ決済
  • オンライン決済
  • 後払い決済

の9種類です。

中でも導入をおすすめしたいのが、「shopify payments」です。
shopify paymentsとは、shopifyが直接運営している決済方法の名称です。shopify内でのみの利用となるため、外部決済サービスとの契約は不要、簡単に導入できます。

shopify payments では

  • クレジットカード
  • Apple Pay
  • Google Pay

の決済方法が利用できます。

shopify payments は、どの決済方法を利用しても、取引手数料がかからない点も魅力です。もしも、外部の支払方法で決済した場合、取引手数料が0.5~2%はかかってしまうため、コスト削減の観点から見ても、非常に魅力的です。

また、shopify payments で決済された売上の支払い決定は、毎週もしくは毎月のいずれかを選べます。毎週を選んだ場合は、売上は翌週の金曜日に口座へと入金されます。支払いサイクルが早いというのは、事業主にとって嬉しいことですよね。

クレジットカード決済などを導入するにあたり、カードの不正利用や個人情報の漏洩が心配…という人も多いかもしれませんが、ほぼ心配ない、といっていいでしょう。

なぜならshopifyは、国際セキュリティ基準である「PCI DSS Level1」と、「ISO28001」を取得しているからです。

PCI DSS Level1は、「Payment Card Industry Data Security Standard」の略称です。PCI DSS Level1は、クレジットカードの情報を保護することを目的として制定された情報セキュリティ基準で、VISA Mastercard、JCB、American Express、Discoverの5社が制定及び運営管理を行っています。PCI DSS Level1を取得するには、独自に定められた厳しい基準をクリアしなければなりません。

現に、PCI DSS Level1の基準をクリアしている企業は、日本国内でもごくわずか。PCI DSS Level1を取得している、ということは金融機関と同等レベルのセキュリティを持っているという証明なのです。さらに、ISMS認証の「ISO2800」も併せて取得済み。ISMS認証とは、情報セキュリティマネジメントシステムの世界基準ことです。

このことからも、shopifyのセキュリティは安全性が高い、ということが立証されているため、お客様は安心して最適な決済方法を選択することができ、事業者側も安心して運営することができるでしょう。

さまざまな機能やプランがあるのも魅力

他にも、shopifyにはさまざまな機能やプランがあります。代表的なものをご紹介しましょう。

shopify POS

shopify POSとは、商品の販売情報の集計、在庫への反映、それにデータ分析などが自動で行える機能です。

もともと、shopify には、ECサイトの販売情報及び在庫情報、顧客情報などのデータは自動集計されるようになっています。そこへさらにshopify POSを使用すれば、実店舗のデータも集計され、データを一括管理できるのです。

このshopify POSを利用することで販売情報、在庫情報などを個別に確認、計算する必要がなくなり、業務の効率化が進むでしょう。

また、shopify POSは事業者だけでなく、ショップを利用するお客様にもメリットがあります。例えば、実店舗に来店したお客様にメールを送信すれば、オンラインでのショッピングが可能になる、実店舗でQR商品情報を読み込ことで詳細情報を知ることができたり、オンラインで購入できたりする、などです。さらに、現金とクレジットカードなど、複数の決済方法の組み合わせが可能になったり、予約販売や取り置き注文への対応も可能になったりします。

このように、shopify POSを導入することで、事業者の販売機会が増えるだけでなく、お客様が好きなタイミングで商品を購入できるようになるのです。

shopify Plus

shopify Plusとは、shopifyの通常プランよりもさらに上の機能がついたプランのことです。主に、大規模事業主向けに作られたプランで、その分月額料金も割高になっています。

shopify Plusでしかできないことのひとつに、「チェックアウトページのカスタマイズ」があります。チェックアウトとは、簡単に言うと、カートの次のページから、注文完了ページまでのことを指します。

shopify Plusでは、このチェックアウトページに配送日時指定や定期購入オプションなどの機能を追加したり、表示のレイアウトをカスタマイズしたりできるようになります。

また、shopify Plusを契約すれば、同じブランドのサイトを追加料金なしで9個まで開設可能です。ただし、追加できるブランドは同じブランドのみのため、気を付けなければいけません。他にも、shopify Plus専用アプリを使用することで、手動で行っていた業務を自動化できたり、バナーの差し替えや商品価格の変更の時限設定が可能になったりします。

shopify Lite

shopify Liteとは、ECサイトを構築しないで、既存のSNSやブログ、サイトにshopifyの販売機能を追加するプランです。shopify Liteの月額料金は、9ドル(日本円:約1,000円)になります。

shopify Liteと他のプランとの最大の違いは、ECサイトそのものを持たなくても、管理画面のみ使用可能になること。管理画面の機能も、標準的なものはほぼそろっているため、他のプランと大きな違いはありません。

shopify Liteは、サイトを制作する前に、まず手っ取り早く商品を売りたい、SNSを拠点として商品を販売したい、カート機能のみが追加で必要、という人におすすめのプランです。既にSNSやブログを開設していて、ちょっと販売もしてみたいな…という人は、ここからスタートするのもありかもしれませんね。

shopifyはECサイト初心者におすすめ!

shopifyは、機能性と操作性が非常に優れているため、ECサイト運営初心者の人でも、比較的スムーズに導入することができるでしょう。また、アプリを使用することで便利な追加機能を導入できるため、自分が使いやすいようカスタマイズすることができます。

これからECサイトを運営したいと考えている人はもちろん、オリジナリティにあふれたサイトを構築したい、ブランドの魅力を積極的に国内外に発信したい、と考えている人は、是非導入を考えてみてはいかがでしょうか?

SHERE on
Mana Sakakoshi

Mana Sakakoshi

大学卒業後、金融機関にて6年半営業職に従事。お金回りのことだけでなく幅広い分野でお客様のためになることをしたいと思っていた矢先にバレンサー創業者の阿部と出会う。現在ではバレンサーやクライアント様のブランディングをすべくPR(企画・SNS運用代行・Web,バナーなどのクリエイティブ作成)や、経営戦略を練るなど多岐にわたる業務に携わっています。

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